人気ブログランキング | 話題のタグを見る

月に叢雲 花に嵐

12月11日 11月18日大町

球面収差、コマ収差、非点収差、像面湾曲、歪曲収差…の5つの収差をザイデルの5収差と言い、
色収差と合わせて画質に悪影響を与える悪玉とされています。
各メーカーの設計者は、この収差を極限まで減らすことにしのぎを削っているのですが、
こと、球面収差に関してはわざと残したレンズも存在します。
このようなレンズをソフトフォーカスレンズといいます。

EOSのEF135mm F2.8はそんなソフトフォーカスレンズの生き残りのひとつで、
球面収差をある程度コントロールすることができるレンズです。

今日の写真はEF135mm F2.8の写真を2枚。

12月11日 11月18日大町_b0084270_0305063.jpg
EOS KissデジタルN + EF135mm F2.8
絞り優先AE F2.8 シャッタースピード1/500秒 EV0.0
ISO感度200 スポット測光 ソフトフォーカスLV0

12月11日 11月18日大町_b0084270_0314652.jpg
EOS KissデジタルN + EF135mm F2.8
絞り優先AE F2.8 シャッタースピード1/500秒 EV0.0
ISO感度200 スポット測光 ソフトフォーカスLV2

ソフトフォーカスモードにすると球面収差により、
光のにじみが生じ、趣のある描写になります。

ソフトフォーカスはLV0~2まで、3段切り替えで、
絞り込むと球面収差は弱まるので、
開放での使用が効果的です。
中古で30Kくらいで買ったレンズで、USMさえついていませんが、
なかなか面白いレンズでした。
安いレンズを見直すきっかけとなった1本です。

DC Nikkorの解説では、
球面収差のボケに対する影響が言及されています。
収差について詳しく知りたい方はここここを参照のこと。


写真ブログネイチャーフォト
by murakumolabo | 2007-12-11 01:04 | 写真日記 | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。