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月に叢雲 花に嵐

ホタル撮影の how-to と四方山話

ホタルの撮影に関しては飛び交う「蛍」の撮影を写真家・田中達也が伝授!あたりを見ていただければだいたいご理解いただけと思う。
以下二番煎じ的なことをつらつらと…

■ カメラについて
マニュアル撮影、タイム撮影もしくはバルブ撮影ができるカメラ。
高感度ノイズ長時間露光ノイズは少ないほど良い。
ケーブルレリーズを使うべき。
頑丈な三脚必須。
このクラスがあるとベスト。棚ズレ品で安いし…

メーカーで言えば富士フィルムがホタル撮影押しである。
これは田中達也小原玲が富士フィルムのカメラを使っているのもあるだろう。
明るいレンズが多いので富士フィルムと主張しているが、ノクトンは使えないしスピードマスターも35mmしかないのでは…
しかしミラーショックが無いミラーレスと言うのは正解かも知れない。

PENTAX Q はそもそも明るいレンズが標準の01しかないし、
長時間露光ができなくはないがレンズシャッターの無いレンズだと露光時間は最長2秒…
マクロレンズも消えたし完全に死に規格だこれ…

■ レンズについて
明るいレンズ。
レンズは明るいうちに来てピントを合わせておく。
使用する可能性があるレンズはピントを合わせたらビニールテープで固定してしまうと良いかも。
(こうしておけばレンズを交換してもピントを固定できる)
ピントの変更をする場合はマニュアルフォーカスで。
広角よりも望遠で撮影した方が光蹟は長くできる。
しかし、狙ったところを飛ぶとは限らないのである意味賭けである…
また望遠の場合被写界深度が浅くなるのであまり手前を飛ばれると写らない。

ソフトレンズやソフトフィルターを使えば光蹟を強調できる。
ホタル撮影の how-to と四方山話_b0084270_00491721.jpg
ソフトなし 135mm トリミング 一枚しか撮らなかったが…ブレてる…
ホタル撮影の how-to と四方山話_b0084270_00492622.jpg
ソフトあり 135mm トリミング EF135mm F2.8 の場合ソフト効果をかけるとピントが移動するので暗い中ピントを合わせ直す必要がある…

…しかし使ってる人はほとんど見ない…

■ カメラの設定と撮影の心得
マニュアル撮影の場合、絞り解放・シャッタースピード30秒は固定でISOを上下させて露出を決める。
ストロボは使わない。
オートフォーカス補助光は切る。
液晶画面は切る。
画像のプレビューも切る。
アクセスランプはビニールテープでマスキング。
操作音も切る。
手ブレ補正も切る。
懐中電灯やヘッドライトはできる限り使わない。
使う場合はなるべく光を漏らさない。
スマホやケータイ電話もなるべく使わない。
携帯ゲーム機なんてもってのほか。
虫よけスプレーや殺虫剤は厳禁。…ホタルも虫ですからね…

このあたりは他のカメラマンに対するマナーと言うのもあるが、
ホタルは他の光に反応するので、それを避けると言う意味もある。
一説によるとLEDを一定間隔で光らせて、ホタルの発光を促す方法もあるらしいが、
警戒して光らなくなったら目も当てられない。

今回高いところを飛んでいたのも
もしかしたら川まで下りて赤い光を光らせていたカメラマンの光を警戒してかも知れない。

しかしマニュアルでピントを合わせる時や露出の決定において、背面液晶を使いたいこともある。
そんな時に冠布を使用すれば光を漏らさないので便利だ。
冠布と言うとEOS 5Ds / EOS 5Ds R発売の時にプレゼントされていたが、
今回の撮影ではそのOEM元であると思われるエツミのデジタル冠布を使用したが
接触させない限り光が漏れることは無かった。
フロントはマジックテープ式になっており、撥水素材で簡易レインカバーや結露対策にもなる優れもの。

もっともこんなの使ってるのは私だけだったが…

明るいうちに撮影地に来てヒルがいるようなところで虫よけも無く撮影終了までその場にいるわけなので、
なるべく体の露出が少ない恰好をすべき。
折りたたみ椅子なども便利かもしれない。
私はフォームパッド120をたたんで敷いていたが。

カメラの設定をしてしまえば他のカメラマンもヒマなので情報交換は積極的にやる。
ヒメホタルで有名なG市のN神社はカメラマンがヒメホタルに命を懸けてるから、非常に殺伐としているとか。
結露対策はアマゾンで売ってるコーヒーカップウォーマーが良いとか。
バリアングル液晶が無くてもWi-Fiでライブビュー画面をスマホに飛ばしてピントを合わせられる。とか…(キヤノン)(ペンタックス)
…なるほど…バリアングルのフルサイズ機が出るまで新しいのは買うまいと古い機種を使い続けてきたが、技術は確実に進歩するものらしい…
…もっともスマホすら持ってないのだが。
最近はやりのチルト式だと横位置は良いのだが縦位置で撮影する場合あまり意味が無いし、
バリアングルの場合使わないとき裏返しておけるので、傷の心配をしなくて良いと言うのが大きいのだが。

■ 画像編集してみる。
ホタル撮影の how-to と四方山話_b0084270_00514224.jpg
85mm 30枚合成 リサイズだけVIXでやったら光跡が欠けてしまった…
ホタル撮影の how-to と四方山話_b0084270_00520370.jpg
50mm 10枚合成 タイミングが遅かったのでほとんど点光源と言う残念写真。
ホタル撮影の how-to と四方山話_b0084270_00521554.jpg
135mm ソフトフォーカス 10枚合成
キヤノンの現像ソフトDPP3.15には画像合成機能がついている。
やりかたは、画像をダブルクリックして選択し、
ツール→多重合成ツールを起動。
合成したい画像を選んで合成方法を比較(明)に。
さらに合成する場合、続けて合成を押し、繰り返す。
最後に名前をつけて保存でOK。
この機能はDPP4の32bit版では無くなっているので注意。(64bit版では健在)
by murakumolabo | 2017-06-16 01:17 | 写真日記 | Comments(0)
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