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月に叢雲 花に嵐

アカスジキンカメムシ

群馬大学の早川教授のブログで焼却灰のセシウムマップが公開されている
データは環境省のものなので、それなりに信頼が置けると思います。

市川市クリーンセンターは3650ベクレル。

近隣を見ると
柏市第二清掃工場が70800ベクレル
第2松戸市清掃工場が47400ベクレル
江戸川清掃工場が12920ベクレル
船橋市南部清掃工場が7120ベクレル

焼却灰の埋めたてに関する国の基準値は1キロあたり8000ベクレル以下。

近隣と比べて市川市クリーンセンターのセシウム含有量は少ない傾向にある。
この数値を信用するとして意味するものには、2つの可能性がある。
ひとつは市川のゴミにセシウムが少ない、イコール市川にはあまりセシウムが降らなかったと言う説。
もうひとつは実際のセシウム量は周辺地域と遜色ないが焼却灰に残留しなかったと言う説だ。

セシウムの沸点は641度だが、ダイオキシンなどの対策のために、ゴミの焼却温度は1000度近くの温度でおこなわれる。
それでも、焼却灰にセシウムが残留するのは、
一度冷却して、フィルターを通したものを排気しているからだ…と言うが…

さて、我らが市川市は旭市の災害廃棄物を8月から受入れている
旭市と言えば、震災直後に出回った汚染野菜の産地だ…

そのためかどうかは知らないが焼却灰の汚染状況やクリーンセンター周辺の放射線量が公開されている

焼却灰に関しては、3650ベクレルあったのは6月29日で
9月6日には773ベクレルに下がったが、10月4日に1044 ベクレル…と上昇している。
焼却灰の埋め立てに関しては、
市川市には最終処分場がないので、
柏のように基準値を超えたが、学校や住宅地に隣接する処分場に廃棄…とはならないはずではある…

周辺の空間放射線量は、現時点では0.15マイクロシーベルト/時。
私の所持する2つの測定器でも大体そんなものなので異常なし…と言いたいところだが…
…最新のデータは11月2日である。(常に監視しなくていいのか…?)
もうひとつ、測定点は地上1メートルである。
震災直後、千葉県環境研究センターのモニタリングポストが、
えらく高いところに設置されていて問題になったものだが…
ところで、市川市クリーンセンターの排気口はどこにあるのだろうか?
(地上1メートル…にはないだろう…)
どうもこのシステムは精密な監視を行うにはいささか不十分なように思われる。

まぁ江戸川で釣をしながら、放射線測定を行った限りでは、
クリーンセンターの排気よりも満潮と干潮による違いの方が大きいように思えたが…

さて、本日の写真です。

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写真ブログネイチャーフォト
by murakumolabo | 2011-11-22 02:00 | 写真日記 | Comments(2)
Commented by cox-orange at 2011-11-23 18:14
こんにちは。緑と紅のコントラストが綺麗です。
こうして見ると、カメムシにもいろいろな種類がいるのですね。
キンがあるのとないのと。(笑)

早川先生のブログ、行って見ました。
柏や松戸の数値がやはり高いですね。
首都圏は他所の瓦礫を受け入れている場合ではないと思うのですが、
普通の人は関心がないのかしら。。。
Commented by murakumolabo at 2011-11-23 21:05
>cox-orangeさん
あれは畑の借主(うちの親)にお金がないので、
その畑にはお金のないカメムシが集まる…と言うジョークでした(汗)

東京都が受け入れを表明した女川の瓦礫は、石巻地区にあたります。
石巻のゴミ処理能力は1日当たり最大で230トン。
瓦礫は石巻市だけで616万トン、全体で2250万トンあります。
地方の設備では捌ききれない量ですが、
受け入れるにしても焼却後の汚染灰や焼却時の排気は心配ですね。

普通の人は事故前の生活を変える気はないようですね…
そろそろ、海産物の生態濃縮が進んで来てますが。
残念ながら日本人は水俣病から何も学ばなかったようです。
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